2006年9月28日
お世話になった先輩の退任
今春の役員改正でお世話になった二人の副社長が退任された。 お二人とも私が入社した時からの上司で、I 氏は直属の、T氏は同じ事業所内の他 部署の上司だった。爾来30数年に亙って、折に触れなにかとサポートしていただいた。幾多の思い出の中でも新入社員時代のそれは最も鮮明に残っていて、その後 のサラリーマン(好きでない言葉だが・・・)人生に大きな影響を受けたような、少な くとも常に意識していたような気がする。
お二人は性格的にも、人生観などに対しても、どちらかと言えば両極端に位置する ようなところがあり(もちろんベクトルは同じ方向を指していた)、部下としては なにかと都合のいい面もあった・・・片方の具合が悪くなるともう一方へ・・・というように。 新入社員のころ・・・ I 氏は、誰よりも早く出勤していて、仕事に入る前に情報を収集し、書類に目を通 しながら、出勤してくる部下を大きな声で迎えていた。そして、時々のニュースの根底にある物事の考え方について問い掛けをしていた。一方、問い掛けを受ける、 遊びに浮かれた新入社員の私には答えられるハズもなく、やる気満々でもあった身 に大いなる刺激を受けた。I氏には”生涯学ぶ”ことの面白さを教えて頂い た・・・。
強もてする、できれば近寄りたくないタイプ(当時は、、、の話だが・・・)のT氏は 物つくりの責任者だった。
「ブレース」という重要部品の在庫管理を担当していた新入社員の私は調子に乗っ て在庫を切り詰めていた。生産能力のことも分からずに無理をした結果はすぐに在 庫切れとなって現れた。一日一日の、その日暮らしの果てにとうとう限界が来た。予定外の残業で電着塗装 という大型設備を稼動しなければなならなくなった。あきれ果てたのか、T氏はな にも言わずに設備を動かした。
・・・その日は、事業所一斉の夏祭りの日だった。 その後、、、ずうっと後になって、、、「お前は社会学が足らんなぁ」とT氏に言 われた。・・・成長していなかったようだ。
投稿者: 管理者 日時: 2006年9月28日 17:06 | パーマリンク |TOPページへ ▲画面上へ
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