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2006年9月 1日

(復興作業)メールサーバー Apache James のインストール

Apache Avalon グループが解散したことで、そのアプリケーションフレームワーク を基盤としている Apache James メールサーバーの行く末が心配だったが、現在、James2.3のテスト配布が行われているようで内容は知らないが今後に期待が持てるようだ。

さて、James はJava で書かれているので前もって JDK をインストールしておく必要がある。ここではJ2sdk1.4をインストールした。(JDK1.5を使わないのは後ほどインストールする予定の Apache FTPServer が対応できていないことによる)

サンのサイトから j2sdk-1_4_2_12-linux-i586-rpm.bin をダウンロードしてインストール。

# chmod 755 j2sdk-1_4_2_12-linux-i586-rpm.bin
# ./j2sdk-1_4_2_12-linux-i586-rpm.bin
# rpm -ivh j2sdk-1_4_2_12-linux-i586.rpm

これで Vine Linux では /usr/java/ 配下にインストールされる。


Java がインストールされたらいよいよ James のセットアップをする。

1). James のバイナリーをダウンロード、展開、コピー、リンクを作成をする。

    ・ダウンロード
    $ wget ftp.kddilabs.jp/infosystems/apache/james/server/
    binaries/james-2.2.0.tar.gz

    ・展開
    $ tar -zxvf james-2.2.0.tar.gz

    ・配置
    # mv james-2.2.0 /usr/local/bin/
    # cd /usr/local/bin
    # ln -s james-2.2.0 james

2). 環境設定ファイルを作成する。
    James の起動スクリプトは環境設定スクリプトがあればそれを起動するようになっているので
    # cd /usr/local/bin/james/bin
    # vi setenv.sh
      export JAVA_HOME="/usr/java/j2sdk1.4.2_12" を書く
    # chmod 755 setenv.sh

    ・・・と、setenv.sh を作成する。
3). James の設定ファイルを編集する。
    James はApache Avalon アプリケーションフレームワークを基盤としています(Avalon に関する詳細は、https://avalon.apache.org/をご参照下さい - 但し、このプロジェクトは現在クローズされています)。
    他のメールサーバー、たぶん Postfix が起動していると思われるので停止した後
    # /usr/local/bin/james/bin/run.sh
    若しくは
    # /usr/local/bin/james/bin/phoenix.sh

    で james を起動すると
    /usr/local/bin/james/apps/james/SRA-INF/ に config.xml が圧縮ファイルから出てきますので編集します。(デフォルトのまま james を停止しますとこのファイルはなくなり、修正するとこのまま残ります。Avalon フレームワークの仕様です。)

    主な変更点

    ・管理者メールアドレスの設定
    <postmaster>xxxxxxxx@bit-consul.net</postmaster>

    ・サーバー名の設定(ここでは、localhost と二つのドメインを登録)
    <servername>localhost</servername>
    <servername>bit-consul.net</servername>
    <servername>robibuta.com</servername>

    ・DNSの登録(まだ、DNSが復興してないので代行しているルーターのアドレスを設定)
    <server>xxx.xxx.xxx.xxx</server>

    ・ポート番号(smpt, pop3 の2ヶ所)の変更
    <port>1110</port>
    <port>1025</port>

    ・管理者パスワードの設定
    <account login="root" password="xxxxxxxx" />


4). 自動起動するためのスクリプトを作成し、セットアップする。
    James を起動するときに使った phoenix.sh を参考に下記の修正し、/etc/init.d/ に james という名前で作成する
    ・ランレベルを設定するために
    # James Control Script
    # chkconfig: 3 90 10
    # description: Jame Mail Server

    ・James のホーム・ディレクトリーを知らせるために
    PHOENIX_HOME="/usr/local/bin/james/"

    ・サービスに登録
    # chkconfig --add james


    とりあえずは、この程度の設定で自動起動するが、作成したスクリプトは手動コンソール用のメッセージを吐き出すのでもう少し修正した方がスッキリする。また、以前は何か別の手を加えないと不具合が出たような記憶があるが、今は思い出せない。

投稿者: 管理者 日時: 2006年9月 1日 20:38 | パーマリンク |TOPページへ   ▲画面上へ

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