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「2009年10月」 アーカイブ

2009年10月16日

我が家のメールサーバーを本格的に使えるように設定

プロバイダ(我が家ではEO)のOP25B(25番ポートブロック)のおかげで有効活用していなかったメールサーバーをOP25B対応にするとともに、POP3からIMAPに変更することでグループウェア(Group-Office)の使い勝手をよくすることにした。

1) 使っていたPOP3のqpopperをアンインストール。

2) IMAPサーバーをインストール。

    # apt-get install courier-imap courier-authlib

3) SMTP-AUTHで必要となるパッケージをインストール。

    # apt-get install cyrus-sasl cyrus-sasl-plain cyrus-sasl-md5

4) 各サービスを起動する。

    1.認証サービスを起動
    # /etc/init.d/courier-authlib start
    # /sbin/chkconfig courier-authlib on

    2.courier-imapを開始
    # /etc/init.d/courier-imap start
    # /sbin/chkconfig courier-imap on

    3.ディレクトリ「Maildir」を各ユーザーごとに作成
    新規ユーザーを作成したときにMaildirが自動生成されるようにするためには
    # /usr/sbin/maildirmake /etc/skel/Maildir

5) ファイアーウォールが有効になっていれば、POP3の110番に加え、IMAPの143番ポートの穴を開ける。

6) Postfixの設定。

    1.定義ファイル(/usr/lib/sasl2/smtpd.conf )の作成
    pwcheck_method: saslauthd を記述したファイルを作成の上、サービスを起動。
    # /etc/init.d/saslauthd start
    # /sbin/chkconfig saslauthd on

    2.PostfixをMaildirに設定(/etc/postfix/main.cf)
    home_mailbox = Maildir/
    #mail_spool_directory = /var/spool/mail
    ・・・に変更。

    3.PostfixのSASLを有効に設定(/etc/postfix/main.cf)
    smtpd_sasl_auth_enable = yes
    smtpd_sasl_local_domain = $myhostname
    smtpd_recipient_restrictions = permit_mynetworks,
    permit_sasl_authenticated,
    check_relay_domains,
    reject
    smtpd_sasl_security_options = noanonymous

    4.PostfixのOP25B対応を設定(/etc/postfix/main.cf)
    relayhost = [smtpauth.eonet.ne.jp]:587
    smtp_sasl_auth_enable = yes
    smtp_sasl_password_maps = hash:/etc/postfix/パスワードファイル名
    smtp_sasl_security_options = noanonymous

    ・・・とし、パスワードファイルを作る。
    # echo [smtpauth.eonet.ne.jp]:587 ユーザー名:パスワード > /etc/postfix/authinfo
    # chmod 600 /etc/postfix/authinfo
    # postmap /etc/postfix/authinfo

7) Postfixを再起動。

8) 確認のためにテスト。

    # telnet localhost 25
    とし、EHLO localhost でAUTHの行が表示されるとメール送信時に認証が必要になっている

以上で、DDNSを使いながら自宅のメールサーバーから携帯電話へも含めてメールが送れるようになった。

EOの固定IPアドレスを取得すればこんなことは必要ないのだが、月額4,000円もする。・・・そもそも何ん故こんなに高いの???

投稿者: 管理者 日時: 2009年10月16日 10:45 | | コメント (0) | トラックバック (0)

入れっぱなしで使っていなかったGroup-Officeをアップグレードしてみた

オープンなGroup-Officeの3.02日本語版バージョンがここからダウンロードできるので試してみた。
インストール方法は以前とほぼ同じで楽チンセットアップだった。

1) ライブラリ関係のチェックおよびインストール。

    PHP5,PHP5-apache2,PHP5-imap,PHP5-mysql,PHP5-pdo,PHP5-pear,libc-clientのインストールを確認。

2) 追加インストール

    tnef-1.4.6.tar.gz をダウロードの上、インストール。
    # cd tnef-1.4.6
    # ./configure
    # make
    # make install

3) PHPのファイルアップロードの容量を変更。

    /etc/php5/php.ini の post_max_size をとりあえず 8M → 16M upload_max_filesize を 2M → 16M に変更。
    (注)設定ファイルの最後部にあるVineLinux専用の定義の変更を忘れずに。ここを忘れていて酷い目にあった。

4) Apache2の環境(/etc/apache2/conf/httpd.conf)

    Alias /groupoffice "/var/www/groupoffice" を追加。


・・・使ってみた結果。。。

以前のバージョンとは大違いで、十分に使えるものだった。メール・サーバー関連はIMAPの使用を前提にしているようだ。
POP3でも使用できるが送信簿等の書き込みができないので不自由ではある。また、POP3での受信メールを一部削除した場合は再読み込みをしないとメールのヘッダとボディの関連が前後にずれるので要注意!

今までJavaで簡単なWebメールを作って使用していたのだが、今後はこのGroup-Officeに切り替えることにした。
同時に使い勝手を良くするためにメール・サーバーの関連を PostFix + IMAP(courier-imap) + SMTP-AUTH で整え、当プロバイダ(EO)のOP25Bにも対応することにした。


投稿者: 管理者 日時: 2009年10月16日 09:39 | | コメント (0) | トラックバック (0)