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「2012年1月」 アーカイブ

2012年1月13日

明日がくることを疑わなかった日々

かっても・・・

いまも・・・

明日がくることは当たり前のこととして今日を過ごしている。


かっては・・・

いまはもうない・・・が

明日は今日より必ずよくなると信じていた。


神戸山麓の学校はよく封鎖されていた

みんな明日をよくしようとしていた

そんなときに彼と知り合った

かれも同じように貧乏のさなかにあった


あれから数十年

みんな豊かになった

たった一本の万年筆を後生大事にする時代でもなくなった

インク代にもこと欠きながら綴った夢

失いながら豊かになっていった


気がついたら彼はいなかった

さいごの年賀状をぶっとい字で書き残して逝った。


投稿者: 管理者 日時: 2012年1月13日 21:46 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年1月12日

一枚のはがき

年賀状が来なかったのでどうしたのだろうかと

忘れかけていたころはがきが来た

親友が昨年逝ったようだ

去年の賀状には・・・

朝寝朝酒の悠々自適な風情が書かれていた

その数ヵ月後に旅立ったようだ。


相変わらずモンブランの万年筆を使っていたのかな

ペン先が擦り切れてえらい太い字で

まさかと思うが・・・

学生時代からのものだろうか。


なんだか寂しい寒い一日

あのころを思い出した一日

もう忘れた・・・

三島由紀夫が自決した季節はいつごろだったのかな

文学とは関係のない講座のテストで三島由紀夫論を書きなぐった

それでも単位が取れた

そんな彼に単位を与えた教授がいた。


学生運動が騒がしいころの

学生時代

ふと、彼を思い浮かべた・・・

投稿者: 管理者 日時: 2012年1月12日 22:26 | | コメント (0) | トラックバック (0)